人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

[無意味な独白が終われば、青年は漸く狐が意識を取り戻していたことに気付いた。]

やあ、起きたか。
俺の友人が燃えてしまうから、その焔は控えめにしてくれ。
綺麗だけど。

[くすりと笑うと、頬を舐める舌も特に抵抗無しに受け入れる。青年は揺れる尾をじいっと見つめながら言った。]

躊躇うことはないよ。
言った筈だ、「あなたが危ない目にあったら駆けつける」と。
お前は何も悪くない。おいで、可愛い子。

[それを言い終わるやいなやであったか。青年の首元に牙が突き立てられるのは。]

(91) 2015/02/04(Wed) 19:29:49

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