恐らくは彼女のことです、カサンドラ技官の命を優先とした心算なのでしょう。 敵兵ジェフロイは知己ゆえに、殺さぬと判断したのやもしれない。期待したい、その心情までは俺にも分からなくもない。 ですが、カサンドラ技官が帝国側から抹殺の可能性を示唆されており、それを共有の通信に乗せていた。軍議の場でも述べた通り、帝国に渡った時点で生存の可能性は低いこと、判断できぬわけでもないでしょう。[努めて淡々と喋るようにはしたけれども。元々の性質と対照的な物言いは長くは続かない。]