― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 背面から襲った剣の一撃を、エドルファスは器用に身体を捻って手にしたバックラーで受け止めようとする>>38 ]
(速い...!)
[ 相手は身軽さ重視の軽装備とはいえ、こちらも手を休めず連撃を放ったつもりだ。
けれど、エドルファスの反応速度は、その攻撃速度を上回り、刃を確実に受け止め、致命傷となる事を、避け続けている、が ]
......っ!
[ 軽装備の悲しさか、或いはこれまでの激戦でバックラー自体が耐久の限界に来ていたか、剣の腹に当たったそれは、真っ二つに割れる。
結果エドルファスの胸に痛打を浴びせることは出来たが、本来の勢いは大分殺されていたうえ ]
ってえ...!
[ 割れたとはいえ金属のバックラーとまともにかちあったのだ、剣に返った衝撃も並ではない。
右腕から全身を駆け巡るような痺れは、ある意味斬られた傷より衝撃が大きく、暫し、動きが止まる ]