本当はずっと一緒にいてえ…。側に置いて、この手で抱いて、口づけて、ずっと…![自分の涙を隠すようにジムゾンの肩に顔を埋めながら、絞り出す囁きはひどく苦しい。]でも……、俺のじゃ…ねえんだよな……。[身体は神に捧げられ。心はユリウスの元にある。せめてユリウスが生きていれば、喧嘩をふっかけに行くことも出来ただろう。けれど儚く消えてしまった魂は思い出が強すぎて、とても勝てそうにない。ディーターのものなど、何処にも無かった。]