― 過去 ―
わぁ!ローも好きなの?
一緒ね、嬉しいな。
[やっぱり綺麗な花を見るのが好きという人が大多数を占める中、共感を得られたこと>>52 が嬉しく、にこにこと頬を緩める。
厳しい環境でも強く、逞しく咲く花をみると元気をもらえる……なんてことを話しながらローの言葉に耳を傾ける。
ローの語口は穏やかで、酷く耳に心地よかった。
自分の考えを感覚だけではなく、知識と考えを織り合わせながら喋る語り口。
"先生"と同じような印象を受け、とても耳なじみがよく、すんなりと頭に入ってくる。
頭がいいんだろうなぁ、と思った記憶があったし、もしかしたら、話しの流れで、仕事の詳しい話なんかも聞いたかもしれない。]
手つかずの自然が見れるなんて、素敵。
"もしも"、この船を降りることがあったら、
……案内して欲しいわ。
私の知らない、薬草なんかもあるかもしれないし、
……、……いいなぁ。
[ポツリと漏れたのが本音。
彼が隔離されていることは知っていたため、彼の"もしも"に乗っかって、少しだけ未来を想像する。>>52
やってくることはない、そんな未来を。
それでも話が聞きたくて、それで?それで?と話を促した。]