人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国扶翼官 ルートヴィヒ

― 翠の記憶 ―

[握られた手は、それはそれはあったかくて柔らかくてすべすべで、握りつぶしてしまいやしないかとどきどきしながら少し、ほんの少しきゅっと力を入れた。
彼女のお月さまみたいな目を見て笑って、
それから一緒に声を揃えて歌った。

 異国の地の旋律は、
 彼女と声を合わせたメロディは、
 とても大きくて、広くて、高くて、
 空に向かって飛び立つ鳥のような歌だった。

時間なんて忘れて、他にもいくつも歌を歌って、
もっともっとたくさん、一緒に歌えることが嬉しくて、]

(91) 2015/11/06(Fri) 20:17:37

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