[剣握る右手には、いつの間にか文様が浮かんでいた。"鍵"を封じていた金の鎖が絡みついたような形。それは、英雄王の教会に掲げられた聖印に、どこか似ている。この鎖が"使用期間"なのだと、今はわかった。鎖がすべて"鍵"に戻るまでに、"門"を閉めなくてはいけない。かつての鍵の使用者は、それが出来なかったのだと。]