人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


従属の天使 エレオノーレ

[ 目を逸らそうとすればするほど
 揶揄うような笑い声が耳に障る>>86

 無くしてしまったもの
 思い出さなければと唇を動かして]

 ―――ッ……
  ……私、の名前……は

[ ひゅうと喉が乾いた音を立てる。

 神から授かった大切な名前
 穢されてもなお残っていた自分を象徴するもの
 何よりも大切なはずのそれは]

 わたし、の 名前……

[ その先はやはり続けられない
 浮かぶのは目の前の彼の名や
 先に魔族に捕らわれた仲間の名前ばかり

 自分自身を失ってしまったような感覚に
 再び唇を噛み締めれば、微かに鉄錆の味がする]

(91) 2018/03/21(Wed) 16:57:58

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