し、白い…。[牧師に教えてもらった通りに歩いているのに、視界はすべてが真っ白で、不安になってくる。不思議なのは、他に避難していく人の姿が少ない事。牧師が家を廻って勧告しているみたいだけど、途中で誰の姿を見る事もない。]すでに皆は避難を済ませているのかしら?[目を開けているのも辛いほどの向かい風と戦いながら、ようやく避難所にたどり着いた。豪雪地特有の二重になった入り口の引き戸を引く。]