そうだなぁ…… 急にってのも、大変な話だ。 配膳や掃除、薪割りくらいなら、いつでも声かけてくれ。[レジーナの言葉に答えつつ。笑みが浮かんだのを見れば、こちらも表情を綻ばせた。料理も何も、この男、茶の一つも煎れたことがない。厨房とはディーターにとって、まさに未知の空域なのであった。] カタリナとヤコブの二人は、まだいるのか。 ……ま、いくらなんでも全員出払うってこたぁないんじゃないか。[勿論根拠などない為に、笑って言うしかない訳だが。]