[剣を抱えて首を垂れているブロンドが見えた。起きているか起きていないかはっきりしない相手の名を呼ぶ。もう一度、少し口を大きく開いて、つり目は更につり上がる。リヒャルト。] ………[それでも起きないのならば、眉間に皺が寄るのは致し方ない。そうして、覚束ない手つき足つきで相手ににじり寄り、耳元で囁いてやるのだ。]