人狼物語−薔薇の下国

329 絶海島奇譚


少尉 ファミル

海は広いな 大きいな
月は昇るし 日は沈む

[先刻から男はデッキにいた。
「海」といえば大半が思いつくであろう歌を口遊みながら、残ったパンを千切ると鴎の飛ぶ方向へ投げつける。

―――あと二時間もすれば、上陸か。

【入島に関する事前承諾書に署名をした】事がとても昔の事の様だ。]

ご清聴ありがとう。

[ガアー、ガアアーという鳥の声を聴けば、そちらへ会釈をした。
気圧の変化に体調は思わしくないがこれも、まあ慣れるか。]

(91) 2015/04/22(Wed) 02:05:54

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