>>87 ハンス
……ありがと……
[頭に手が触れれば一瞬ピクリと小さく肩を強張らせるも、撫でられると分かれば、相手の顔を見上げて小さくお礼を告げる。
自らの口角を上げ、優しい言葉を掛けてくれる相手に、お礼以外の言葉が見当たらないのが何と無く歯痒く、しかしそれ以上の言葉がどうしても出てこずに、何か喋ろうとしては留める、という不自然な動きになってしまった。
相手の目にどう映っただろうかと思えば、何だか恥ずかしく顔が熱くなるのを感じ、再び俯く。]
……はい…
[笑える時に笑ってくれたらいい、との言葉への返事ではあったがタイミング的にズレたものであり、相手に意図が伝わったかどうかは不明。]