[ナハティガルの内部では、必死のコントロールが続けられていた。“口”を開き、内部に海水を招きこむ。浸水したと同量を海水を、バランス取りの為に自ら水密区間へと呼び込んでいた。他区間へ被害が及ばぬよう、浸水箇所の閉鎖は最初の段階で行われる。この艦の初陣時から、徹底的に乗組員に叩き込まれた、“沈まぬための”手法だ。海水と言う枷にて落ちた速度は、心臓部に送られる燃料によっての加速で維持される。]