それで、 なんであんなところにいたんだ? よかったら聞かせてくれないか?[問いの調子はいつも通りだったが、琥珀の目は鋭い光を奥に呑んでいた。] 俺は、今回のこと、 山の民や北の森の民に迷惑かける気はないよ。 そんなつもりでルディを巫女姫との会見に 連れて行ったわけでもないし。 ただ、それで山の民が動くというのなら、 どうしたいのか、聞きたい。[さりげなくルディの名を混ぜ込んで、問いかけた。]