[やれやれ、と髪をわしゃり掻く。 さきよりも気楽なのは、エトヴァルト捕縛という一番の厄介事を既に終わらせたからか。 最初に向かってきた敵兵に、サーベルを引き抜きざま、横薙ぎに斬り払い。 ついで向かってきた敵兵は、殺さぬようにと蹴り倒す。 倒れた敵兵の首筋、鋒を突きつけ。]……すまぬが、キサマらの王とやらに親書を届けてもらえぬかね?[物を頼む態度でないのは百も承知。 かくして、親書は魔王軍の手に渡り、いずれは届けられるだろう*。]