望んで火中に手を突っ込むような真似をするとはな。 呼ばれてやった代わりに一発殴らせろ、と言いたいところだが 今の我の怒りは他へ向いている。[良かったな、の口調で言ってから、寝こけるロー・シェンをちらりと見た。] それに我は、既に一度殴り合って満足しているからな。 あとでそこで寝ている奴に、感謝しておくといい。[存在が危うくなるほどやり合うのは、そうそう無い。さすがの魔も、幾分毒気が抜けていた。*]