ー資料室前>>87ー
コンパニオンラヴィ、お呼ばれしたのぜ
[資料室まで案内をした乗客に再び呼ばれた兎はその人物の前に現れた
呼び出し人の言葉を聞いては対応している兎とは別のホログラムの兎が資料室内を調べ遺体の身元を特定する]
別個体との共有及び遺体の身元照合完了なのぜ
資料室内の遺体はベルティルデ・エストホルム乗員なのぜ
きゅきゅう…悲しいのぜ…
分かったのぜ、ここで門番してるのぜ…!
[涙を流せないホログラムは『悲しい』という言葉を発し、悲しげな表情を浮かべるだけ
呼び出し人である乗客の言葉を聞き入れ部屋の前でちょこんと座っている様は番犬ならぬ番兎と呼ぶべきか
尚この兎が番犬の様に威嚇したところで恐怖の感情を向けられるかはまた別である*]