―会見後―
[やがて、女は外の警備に回っていたレオンハルトに声を掛けられる。]
ん?どうしたんだ、一体。
そんな真面目くさった顔をして。
お前らしくもない――…。
[其処まで言って女は口を噤む。
いつにない彼の神妙な顔に胸騒ぎを感じた。
そうして彼の口からシュビトの近郊で戦闘が行われたらしい事が女の耳に入る。
>>1:446>>1:447指揮官の遺志を携え、騎士団に下るという軍の手勢五十数名が今しがた周辺を警備していた王府軍に保護されたのだという。
それを見に行ったレオンハルトは偶然にも傷ついた彼らの声を直接聞く事となったらしい。]