……ありがとう、助かったわ。
とてもお腹が空いていたの………
急に襲いかかってごめんなさいね?
[指を伝う雫に唇を這わせながら、先程の凶暴さを納めて告げる。
立ち上がる事が出来ぬようなら、手を差し伸べただろう。
無事に立ち上がるのを確認すれば、両の手を組んで]
感謝のついでに教えるけれど――このゲーム、結構面倒そうよ。
と言っても、トラップや謎解きとは別の意味で、だけれど。
[自分のことをは棚に上げながら、くすくすと小さく笑う。
目の前の女が、既に別の者に襲われたと言うことは知る由もない。
けれど自身が今に至る原因を、忠告するべきだと感じていた]