[少しずつ震えが収まっていく身体>>86
肩に頭が擦り寄せられれば、ただ男は彼女のしたいようにさせている。]
いいえ……もっと我儘になってもいいぐらいですよ、フレデリカさんは
[苦笑しそう口にする
子供達のこと、自分のこと
男が見て来た彼女の姿はいつでも誰かを気遣っていて眩しくて、羨望すら抱いていた。
けれど、その中にあった弱さを知った今は、もっと我儘であってほしいと思う]
貴女が望むならば「アルビン・ミラー」は「フレデリカ・アディントン」の側にいましょう。
いつまでも。
[神父としてではなく一人の男としてそう誓った
その想いが何であるか、今は名前を付けられないけれど、それでも……。
同じような弱さを持つならば、彼女がそうしてくれたように自分もフレデリカを幸福にしてあげたくて]