[扉越しにパメラの声が聞こえた>>89
それはペーターの耳には、悲壮感に満ちた叫びに聞こえた。
彼女がここに居るのは皆を傷つけないためなのだと理解して、胸の奥が痛む。]
…それは、パメラ姉ちゃん。あなたが人狼だからだね。
[ペーターの声は、あくまで平坦。あくまで冷静。
胸は確かに痛んでいるはずなのに、声は震えていなかった。
言葉は乱れていなかった。]
ここを開けて。パメラ姉ちゃん。
僕はペーター・プロント。この島の、占い師だ。
パメラ姉ちゃん。
あなただった。あなたが……人狼だった。
[右手に握ったナイフが、しっくりと手に馴染んでいる。]