そうさ、シスターの言う通りさ。[オットーは立ち上がる。今立たずして、いつ立つと言うのだろうか。決意を込めた瞳で前を見据え、つとめて明るい声をあげるのだった。] 涙の嵐が吹き荒れたって、逃げちゃダメだ。 ハッピーエンドを迎えようじゃないか。 僕たちは伝説になるんだよ。 さあ、吹雪の向こうにある明日へ向かって共に歩こう。 100年前の人狼騒動の再現だなんて、そんな。美しくない。[100年前の話なんて、前説に過ぎないに決まっているじゃないのさ。]