文書の真偽をいかにして改めるというのか。見たところ、亡き陛下の筆跡には違いなく、尚書官長らの立ち合いも既にこの場に証言されている。これ以上、どう調べられるというのだ?真偽を確かめる術もなく、悪戯に騒ぎを引き延ばしては国の礎も揺るがそう。 ──── 王の文書は勅命である。従わねば王の命に反するものとなろう。文書に私の名が記されていたとあれば、即ちそれは先王の意向。先王がご深慮により、私を王位継承者にとなされたのであろう。