[その後、彼女や近くの者たちと、暫くの間言葉を交わしていただろうか。
やがて、不安げに口を開いた白猫の状況説明を、じっと聞き終わる。>>69
乗客を落ち着かせるべきシステムが不安そうな顔をしているというのは、どういう目的の造りかと思わなくもないのだが。
人間味……猫味……? というか、そういったものが、プラスに働く局面も、多々あることだろう]
気にすんな。
その分、お前ら毛玉じゃないと、出来ねえこともあるんだろ。
こういうときは、それぞれ出来ることをするしかない。
[済まなそうに語る白い猫に、そんな言葉を投げかけ――
再びの警報が鳴り響いたのは、そのときだった]