人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔王 テオドール

― カレン南部・魔軍野営地 ―

 ……騎士団の指揮がソマリアードだと?
 あの死の眠りを解除できる者が、まだ騎士団にいたというのか。

[ もたらされた情報に、眉を寄せた。
 ……あり得ないことではない。
 テオドールは未来を知り、それにもとづいて邪魔になる者を現在の内に始末したり引き込んだりしているが、
 その結果、死ぬはずだった者が生き残ったり、
 埋もれていた才能が開花したりすることもままある。 ]

 ……本当に邪魔な奴等だ。

[ 予測不能さと剣の腕から、単体で危険なのはアランだが、
 指揮官として安定して優秀なのはアードの方である。
 面倒なことになった。

 魔軍は士気・個々の能力では人間より上だが、
 訓練度という点では遥かに劣る。
 ベリアンに依頼した忌避剤が間に合えば、隊列行動は多少改善するだろうが。 ]

(90) 2014/03/29(Sat) 10:53:53

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