[城門を抜けた帝国軍は、広がりながら各所を制圧していく。隠れているものを探し出し、抵抗を沈黙させようとする。未だ、肝心の相手が見つかっていなかった。学園の心臓である学長を捕らえねば、片手落ちだ。] やはり、あそこかな。[視線を向けた先に、学園都市の象徴たる塔がある。] ……あのとき、どうして落ちてきたのか、 そういえば聞いてなかったな。[過去への述懐は誰に聞きとがめられることもなく消えた。]