人狼物語−薔薇の下国

383 【SF人狼騒動RP村】 Sleeping Silver  Sheep  〜 猫と兎も 勘定に入れません 〜


聴く人 シメオン

 ――…
 永く生きる星は悲しいだろう、と話したことがある。
 どれだけその身体に、雪が積もっては溶けを繰り返して。
 亡骸が積もるのだろうと。
 

[最初に見たとき、どうしてか、遠く長い年月を思った。>>0:103
まあ、恐らくこの男は気付かなかったのだろうな、と思う。
此方から語ることも悟られることも、ないようにしていたのだから。
周囲のことばかりを気にかけて、一人ひとりに心を砕き、始終走り回っているようなその姿を、恐らく此方は呆れて見ているだけとでも思ったのだろう。

その周囲には、通い合う手や、寄り添おうとする手や、信じ合える手が、いくつとなく、見えていたので。
まだ辛うじて“ひと”だった――それでいて、そのいくつもを断ち切ったことを無意識に感じている、その青年は。

語られるその惑星の思い出に、どうしようもなく遠い向こう岸で耳を傾けながら。]

(89) 2015/10/23(Fri) 17:56:12

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