[受け取ったコンバットナイフは、やけに冷たく、重く感じた。]ん、わかってるさ。[生かす為に、殺すのだから、と口には出さないまま。 鞘をベルトにくくりつける。 パッと見はジャケットの裾で隠れて見えないだろう。]―――心配しないでも大丈夫だから、ね?[手に感じる柔らかさに微笑んでから、あの時と同じように、髪をひと房掴んで口付けた。]