― 厩舎 ―大丈夫だった、かな。[その独り言はさきほど抱きしめた行為にたいしてのものだった。怪我しているからとあれこれ気を回しても、衝動でつい強く抱きしめてしまってはまるで意味が無い。怪我が治るまでは我慢――と自分に言い聞かせながら厩舎に向かう]