[そう、キアラに告げた後。
取り掛かるのは、送られて来たデータの検証と、空間を開くための波長合わせ。
それと共に、休暇で街に出ている部下に、緊急事態につきすぐに戻るように、と連絡を入れておいた。
『後で追加の有給か、現物支給お願いしてもいいんですよねぇ?』とか言われたのにははいはい、と返したりしつつ]
……ふむ。
この波長なら、問題ない、か。
ドックのメインシステムと、こちらのシステムをリンク。
……ラヴィ、スノウ、私の声が聞こえるなら、同調を。
[操作をしつつ、呼びかけるのは『
これに応じるように、ミリアムと共にある真白猫が『はーい、にゃー』と流暢な声を上げていたり、どこかで『はーい、なのよー』という声が上がっていたりしたのは余談として。
複数の思念と、通信波。
それらを複雑に絡み合わせた波形は、電磁波の壁に安定した『道』を穿つ]