ノーラに倣って一騎打ちでも申し入れて見ましょうか。『団長!こんな時に御冗談は...!』[ ため息混じりに零されたナイジェルの言葉に、副官が慌てた声をあげる。 ]冗談だと思いますか?『...冗談にしておいてください、お願いですから。』[ 笑顔を向けたら、今度は本気で懇願されて、ナイジェルは、仕方ないですね、と肩を竦める。 ]こんな形での敵討ちなど、ノーラも望まないでしょうから。それに...[ 呟いて見上げた空から、本降りとなった雨が落ちて視界を烟らせている。 ]