オットー……
[負け犬、とはきっと狼に負けているってことなんだろうな。
―――今は通常運転の彼の言葉が
少しばかりは心を落ち着かせた]
……オットー、君はゲルトの時も現場は、見たろう?
これ、どう思う。1番目の時より、何というか
残虐性が薄れてる様な……
[どう思う?と彼に意見を求める
二言三言会話を交わせば、とりあえず
パジャマ姿はまずいだろうと一旦、部屋に帰って
神父服に着替えてから食堂に向かう
また死んだ。殺された。昨日はゲルト、今日は、ヨアヒム
人狼はいる。絶対に。ならば――たとえ無辜を
手に賭けても、成さねばならぬことがある
このまま全滅を待つことだけは、してはならないのだと
神父はぐ、と胸元の十字架を握りしめた*]