人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

[ただ一点に押し寄せる魔物の数とその戦意は、騎士団の精鋭をしても防ぎきれなかった。
逸る気持ちのあまり、突出しすぎていたこともあった。

ひしめく魔物を薙ぎ払う腕は次第に痺れ、返り血といくつもの傷とで体は真っ赤に染まる。
受ける傷の数は加速度的に増え、そしてついに―――]


     あ   ……… …


[胸を貫いた槍に、息が止まった。]

(89) 2014/04/02(Wed) 17:31:48

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