ぁ、ニコラス――… やめ、[胸板の上で滑る指に、吐き出す息は、熱く。漏れそうになる声を、下唇を噛むことで抑える。耳元で囁かれた言葉に、かあっと、頬が赤に染まって。] ……―――――っ!!![うんともすんとも言えず。ただ――否定は、しなかった。背に当たるニコラスの身体にも、肌に触れる彼の指にも、全ての行為に反応してしまう心臓は、いつか爆発してしまうのではないかと思ってしまう程。早打つ鼓動の音は、治まることを知らない*]