「……きた!」
「マジかよ」
[チャットを打ち込んで数瞬。
>>+10と戻ってきた返答に、白英は笑顔を浮かべ、ケリィは驚きの声をあげた]
「なんつーか、虎のパイロットって、告っても「いい人だけど……お友達でいましょう」とか言われそうな奴だな」
「変な例えしないの。いい人ならそれに越したことないじゃない」
「ごもっとも」
[ようやく口を閉じたケリィを一度だけ見てから、どう打つべきか文章を少し考えてキータッチを始めた]
『Wよりタイガーへ。次ターゲットクレイカとの通信中継求む』
[あえて名前を名乗らないのは、シュテルンの身を案じてだ。
だから自分のカラーの頭文字のみを記載してエンターキーを押した。
シュテルンが気づいてくれると信じて]