― 平原 ―
[自ら選んだと、その言葉>>83に小さな頷きを。
軽口めいた言葉にも、今は反論することはない。
こちらを戦士として認め相対してくれているのだと、言葉の裏にも感じるものがあったから]
[手練れの戦士相手に、こちらは真っ直ぐな、真っ向からの勝負しか術を持たない。
そして全力を持って仕掛けた一撃は、楽しげな声と共に動いた男の、左腕へ突き刺さる>>84]
なっ……
[仕留めるか、かわされるか、二つに一つだと思っていた。
第三の状況を唐突に示され、手傷を負わせたにも関わらず混乱する。
そんな自分の耳に届くのは、相手の負けられぬ理由]