……、はは……っ
[笑いが零れる。
胸の内に収まらなかった狼狽が、別の形を得てだらだらと滴っていく]
そっか、そうなんだ……
……いるんだな、此処に……
[この中に。
そう呟きながら、視線をそこから離せずにいる]
[ゲルトの身体には、人狼の出現を断定する言葉>>51を瞬間飲み込んでしまう程の“獣の痕跡>>1:354>>1:355>>5”があったのに、この宿にいる皆は爪も牙もない“人間”である筈なのに──外に繋がる窓は割れるどころか、何かが触れた跡すらない>>1:347>>1:358というその事実に]**