[こちらが声を出せば、むしゃむしゃしていた口をピタリと止め、子犬は此方を振り向く。] 『わー、パパの声わかるー』 『いつも喋ってるよー』[尻尾を振りながら、此方に近寄ってきて手の甲をぺろっと舐めてくる。オオカミになった事で、子犬と話せるようになったとでも言うのだろうか。それに…"パパ"、と?頭の中で色んな疑問が渦巻くが。ひとまず思った事はひとつだけ。"守りたい、この笑顔"*]