― メイン・サロン ―
[否定を期待していたけれど、心のどこかで、スノウの言ったことは本当なのだとわかっていた。
カークの言葉>>514に「そんな…」と顔を青くして、でも優しく肩に置かれた手に、カークの優しさを感じて泣きたくなってくる。
その手が微かに震えていることにはっとすると、辛いのは、怖いのは私だけじゃないんだと当たり前のことに気づかされた。]
ごめん、カーク。
嫌なこと聞いたよね。みんな信じたくないって気持ちは一緒のはずなのに…。
[思わず謝れば、彼は気にするなと言うように微笑んでくれただろうか。
すぐにはっとした様子で外にいる人の名前を呼ぶと駆け出した彼>>520を見送ると、改めてメイン・サロンの中を見渡した。
こんな時、何をすればいいんだろう。私にできることって何だろう。]