― 宿屋・翌朝 ―[前の日は珍しく早く寝たから、いつもより随分早く目が覚めた。寒さにぶるぶると犬のように体を震わせて、思い切ってベッドから飛び起きる。身支度を整えて一階に下りていくと、薄い部屋着のまま外に出て行くヤコブ>>81が目に飛び込んできた。] お、おい!何しているんだよ!?[そんな格好でいると寒いだろ?と言いかけた言葉は。呆然とした幼馴染が見ている赤>>82に気付いたことで飲み込まれた。]