―倉庫―[ちょうど、夜の訪問はそんなに遅くならないようにと二人に釘を刺そうと思っていた所だった。そんな時、当のイェンスから声をかけられたので>>82心の中を見透かされたかと少々怪訝そうな顔をしながらも提案に乗った。──そこで話を聞く。深々と頭を下げるイェンス>>83] ……頭上げろや。[イェンスがその言葉に従うにしろ従わないにしろ、言った直後には、いきなり彼の胸倉を掴もうとする。反射的にそうしてしまったのは、実は彼の冗談に“お兄ちゃん”が発動したせいばかりではない>>84]