人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


柊の氷華 ジークムント

[やがて紅月の夜は終わり、新たなる廻りが訪れる。
 雪雲はいつしか完全に消え去り、千年ぶりに顔を出した朝日が、『譲葉』の地を眩く照らし出していた。
 新たなる夜明け、雪解けと芽吹きの予感を、人々は歓喜と共に出迎えた]

[暖かき陽光受け、白は煌めきと共に透明へ変じ、大地から消え去っていく。
 かくて、世界は温もりと色を取り戻す]

[――ただ一点。
 王座への階の最下に佇む、新たなる氷神を除いては]

― 回想・了 ―

(89) 2015/10/03(Sat) 16:35:38

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