人狼物語−薔薇の下国

208 守護天使は暗闘する


天使を騙る者 シメオン

……なるほど、それではやはり、どこかでお会いした事があるのでしょう。

[地上にいる間は、迷える人々を導く事を使命としていたというオクタヴィア>>21
その彼女が垣間見せた、どこか落胆した様子にゆっくりと目を瞬かせる。

やはりどうにも、彼女が自分と無関係とは思えない。
さりとて、穢れなく、志高い者を貶める事を悦びとするシメオンが、彼女のような者を覚えていない筈がないだろう。
胸の底にわだかまる違和感に、少しばかり表情を翳らせた。

ならば、導き出される答えはひとつだけだ。
まだ人として、地を這うように生きていた頃。

彼女はその頃の縁者、だったのかもしれない]

(89) 2014/06/21(Sat) 19:07:32

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