人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


皇子 ロー・シェン

― 回想/旅立ちの朝 ―

[ ローグの民...或いは単にローグ...そう彼等は自称する。ローグとは「人」という意味の古語である。
彼等は幾つかの集団に別れて、各地の祭りを巡り、神と精霊に歌舞や演武を捧げ、祝福を得る。人の世の続く限り... ]

ローグは、何の為に生きるか知ってる?

[ 父の元へと旅立つ日の朝、謎かけのように言って、少年は少女の亜麻色の瞳を覗き込んだ ]

それはね、笑うためなんだって。

[ ローグは...「人」は、笑う為に生きる。それは、少し前に亡くなった母の受け売りの言葉ではあったけれど ]

だから、リー、またいつか、笑って会おう。
俺はずっと、忘れないから、リーが、俺の大事な妹だってこと。

[ 約束だよ、と、互いに自分の手で編んで交換したミサンガのカーネリアンとタイガーアイを合わせ、涙を零さないうちにと、笑って手を振った ]

またね!リー!**

(89) 2017/01/28(Sat) 03:05:10

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby