[ 一度陽気に接してみると、何かがラクになった気がした。
元々の素直な性格に沿う行動をとったことで、
彼女と接する糸口を見つけられたのかもしれない。
>>77
と、彼女と談笑していたシロウ教官の言葉が耳に入ってきて
思わずカサンドラの左手薬指を目で探した。
それは、相変わらず彼女の細い指で輝いている。 ]
…あー。
……先生、結婚してるんだっけ?
[ 思わず口をついて出た言葉。
妹に聞けば分かる事だったのかもしれないが、
当然ながらそんな話題を出した事はなく――。
嫉妬などではなく、純粋に真実が知りたい、と。
パーティーの喧騒の中、初めて素直にそう思えた。 ]