[守りたかった部下たちの…死に逝く最期の瞬間に。
ヴァルハラへ導く戦乙女のように、
願い請われるまま、手を握り、歌を囁いて。
最期の願いや祈りを託され――…受け止めて。
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莫迦者、死ぬな…!
守れなくて すまない‥‥‥
心の中で、幾度も幾度も、
血を吐くような痛みと哀しみと怒りに
慟哭しながら。
―――…ああ、美味しそう…
命を奪う程の怪我から覗く、生々しくも
鮮やかで甘やかな、温かい血肉の匂いに。
脳内の“ガルー”は、舌なめずりし、歓喜していた。 ]