― 前庭海域中央/第三隊 巡洋艦ヘイゼル ― それは勿論。 [>>81 ヴィクトリアの申し出にはウェルシュは快く頷いた。操縦手とは言え、彼女は軍人だ。女性とは言えど、腕っぷしは自分よりは明らかに上に違いない。一緒に行けるならば、これ以上心強いものはない。姉が届けたい言葉の相手というのは、自分は誰だか知らないが。なにせ、記憶のなかの姉は、少女の頃のままで止まっていたのだ。きっと自分の知らない幾数年で、数多くの出会いをしてきたのだろう。>>82 続く言葉には一瞬、目を伏せる。]