― 階段・踊り場 ―あら……抵抗しないの?てっきりされるものだと身構えたのだけど……まあ、しないなら無駄に消耗しなくて有難いわ。[女の背を床へと押し付ければ、起き上がれぬように腰を落とす。肩には爪を突き立てたまま、露わになる首元に顔を近づけた。皮膚の下に流れるそれを思えば、自然と喉が鳴る。逸る気持ちを抑えながら、ゆっくりと牙を突き立てた]