貴方が駄目になってしまったら――……? そうね、そうしたら。 私がルートを、目一杯甘やかしてあげる。 普段貴方が、私を甘やかす分だけ。…もっと。[幼精だった娘が長じて、娶るにふさわしい時を迎えるまで。彼に教えられた色とりどりの感情を、自分の物とするまで。ひたむきに、一身に注がれる熱に馴染むまで。彼なりのやり方で、ずっと掌中で甘やかされてきたのだと今は知る>>71]